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トランプ大統領に同調するFRB

5月1日、FRBはFOMCの声明で政策金利の2.25%~2.50%への据え置きを発表した。これで政策金利は3回連続の据え置きである。今回の声明でも「委員会は忍耐強くなるだろう」との文言を踏襲しており、現状を我慢強く見守る姿勢を貫いている。トランプ大統領にペンス副大統領も加わった利下げ要請への配慮が窺える。

4月の米雇用統計によれば、失業率は3.6%と1969年12月以来、実に49年4ヵ月ぶりである。これほど低い失業率であれば政策金利はすでに相当高い水準に引き上げられていても不思議ではない。それがいまだ2.25%という名目GDP(前年比5.1%)の半分にも満たない低水準に抑えられているのだ。

「雇用の最大化と物価の安定」がFRBの目標だが、米国経済はこの目標を達成しているといって構わないと思う。49年ぶりの低失業率になっても、物価は上がるどころか最近では、上昇率は低下しつつある。非農業部門雇用者は4月、前月比26.3万人と2ヵ月連続で増加しており、労働環境の改善は続いている。だが、労働需給の逼迫に伴う賃金の上昇、さらには物価への波及へといった現象は起こっていない。

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